本来 の 働き方改革 とは? 言葉の意味を考える!
本来 の 働き方改革 の目的考えたことありますか?皆さんの職場で働き方の見直しは盛んですか?残業を減らせ!効率化しろ!AI導入!IT推進!何がしたいのでしょうか?言葉先行というか、手段が目的になってしまい、何のため、誰のためということが、ないがしろにならないか非常に不安な言葉です。
AI/IoTを導入することが、 働き方改革 ?
みなさんの職場で、働き方改革!と聞けば、AIやIoTでデータ共有。という風潮が少なからずありませんか?
確かにAIをいれて自動化したり自動分析したりすることで楽になることもあります。
IoTに力をいれて、情報を共有したり、データ活用したりすれば、今まで見えなかったものが見えるようになったりもします。
これは、結果として得た効果で、働き方改革とは単一直線としては、つながってはこないのではないでしょうか?
ここでは、そもそも【働き方改革】とは何か?について考えてみたいと思います。
ロボットや情報(データ)に振り回されないためにも、立ち止まって、理解するところから始めましょう。
誰が主導で実施するのか?
そもそも【働き方改革】とは何なのでしょうか?誰の為に実施するのでしょうか?
国の方針だから?周りが声を上げているから?メディアで報道されているから?
その時点で、言葉に振り回されているように思います。
では、誰が主導で実施するのが正解なのでしょうか?
その為には、実態/課題を点としえ考え、願望/解決策までのストーリーを線としてつなげ、考えていく必要があると思います。
例えば、
【課題】:働く人材の不足/枯渇
↓
その為には、企業が保有する人材リソースの有効活用
(または、人材派遣会社の有効活用)
↓
しかし、適材適所の最適配置が困難
↓
【結果】:アウトプットの品質低下
【課題】:組織全体のスキル(能力)の低下
↓
その為には、個々人/組織のスキルアップが急務
↓
しかし、1から10まで教育する時間がない
↓
【結果】:過去の知見が蓄積されない
【課題】:現代社会のストレス増加
↓
その為には、ストレス発散や低ストレス環境の構築が必要
↓
しかし、稼働時間の制限や時間の有効活用に対する限界
↓
【結果】人が働く限界がいずれくる
といったところが、容易に実態/課題として想像できるではないでしょうか?
他にもあるでしょうが、この辺で・・・
それらに対する打ち手を次に記載します。
そうすることで、【働き方改革】の一つの手段として、AI/IoTの有効活用という道筋が見えてきます。
対策の一手段であるが、緻密な分析が必要
前述の課題から見えてくるのは、AI/IoT導入が有効な対策の一つであるということ。
例えば、
- 仕事の品質を上げるため
→ 人間の判断を可能な限り縮小する - 人材流動性時代を行く抜くため
→ 組織の知見を蓄積、有効活用する - 労働時間の短縮/時間の有効活用のため
→ 機械に仕事を任せる
といった解決策が見えてきます。
察しの良い方は気づいかれたと思います。
上述の解決策を実施するための有効手段が、AI/IoTの導入となるわけです。
このように、過去を踏襲した働き方、働くという考え方を変えること。これが、真の【働き方改革】だと考えて良いように思います。
当たり前のことを記載しているように思われるかもしれませんが、言われるとその通りだと思われることも、実は言われないと気付かないこともあります。
手段が目的に代わってしまうということがないように、AI/IoT導入という言葉先行で、現場がついてこないという実態が起こらないように、緻密に計画する必要があります。
やらされ感がどうしても出てしまい、自発的にこうできなくなると、【働き方改革】とは真逆に進んでしまいます。
そうならないためにも、立ち止まって考えてみませんか?
さいごに
【働き方改革】の答えは一つではなく、各企業・組織、部門・TM単位であるものであり、国が推進うから○○を実施する。という判断は、幼稚すぎる、子供のお遣いレベルだと思います。
一度、みなさんの関係する組織、小集団でオフサイトミーティングやノミニケーションの場などで、ざっくばらんに話をして、働くみなさんがどうしたいか?を深堀し、真の【働き方改革】を目指しましょう。
組織の長や管理者の方々は、ご自身の考えが配下社員すべてに理解されているということは、絵空事。
ほんの数パーセントしか理解されていない/考え方がことなるということを念頭において、組織を率いてもらいたいと思います。