経験 の 資産 化は ナレッジマネジメント で解決!

中小企業診断士

個々の 経験 を組織の 資産 にできなければ、会社には、ノウハウとして蓄積されません。人は年を取りますから、同じ人が永遠に同じ業務をし続けることはありえません。 ナレッジマネジメント で、ノウハウを組織の 資産 に格上げ、組織の資産化へ意識してみませんか?

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まずは、知識の種類の理解を。

知識とは、教科書やマニュアルなど、紙面で共有・公開出来ている知識と、感覚や経験で培った俗人的な知識が存在します。

  • 紙面など形に残っているものを、「形式知」
  • 俗人的な知識を、「暗黙知」

と呼びます。一度は聞いたことがあると思います。

あまり意識していないことかもしれません、どの組織にも両方の知識が存在し、運用されています。
ルーティン業務であっても、その限りではなく、両方の知識が存在しています。

すべての知識が、紙面などで共有されるべきですが、経験則はなかなか共有することができません。

しかし、意識をすることで適切なバランスを作ることはできますし、日々のプロセスのアップデート、研磨をすることの一助になりますので、ぜひ理解し、取り入れたいからくりです。

 

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野中氏考案のSECIモデルが一般的です。

経営学者の、野中郁次郎(のなか いくじろう)教授が提唱した考え方です。

①共同化(Socialization)

②表出化(Extenalization)

③連結化(Combination)

④内面化(Internalization)

※①に戻る

をループとした、暗黙知から形式知、形式知の活用による暗黙知化、その暗黙知を形式知にする。というサイクルです。

先人の知恵を明文化し、定着化させ、さらなる発展を目指すという考え方です。

組織に限らず、知識アップデートのサイクルとして、非常に参考となる考え方です。

①共同化(暗黙知⇒暗黙知)

個々人の経験や、見聞きして実践した結果(上手くいったもの、上手くいかなかったものすべて)を自分以外に、伝え共有する場面です。まだこの時には、少数への展開が限界です。

②表出化(暗黙知⇒形式知)

見聞き・共有した結果を、文書化(例えばマニュアル)し、ブラッシュアップする場面です。あくまでも当該知識に依存するため、単体での知識のレベルです。

③連結化(形式知⇒形式知)

文書化された基礎レベルの知識を、複数の知識とつなぎ合わせ個から集への恩恵を受ける場面です。単体の知識を応用化へ進めることで新たな発見や定着を加速させます。

④内面化(形式知⇒暗黙知)

形式知として定着された知識を、実際の運用の中で回し、そこから新たな発見(経験)に蓄積する場面です。これで終わらせるのではなく、ここで得た知識(暗黙知)を次につなげ、サイクルを回す必要があります。

 

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上手くSECIモデルを回すには?

上述の考えは理解できるものの、実際の運用にはなかなかハードルが高いものです。

小集団であれば、定期的なMTGや、メールなどで周知や声掛けで運用できる場面が多いと考えられますが、実際は、様々な知識や様々な人、定着までの期間など複雑な環境で運用することとなります。

従って、実際はデータベース化、チェックリスト化など、ITのツールを取り込み、日常業務へ溶け込ませることが大切となります。

  • 個々の知識をデータベース化し、ポータルサイトなどから、容易に検索することが出来る環境。
  • その知識を使って業務を回す際の指標(状況を把握)を蓄積し、チェックする方法。
  • 個の知識を集の知識に関連付け、視覚的にわかりやすくする環境。

など、様々な事柄を、各々の組織(会社)で実現するには、過去の成功例がそのまま通用するとはかぎりません。

何より、ナレッジマネジメントをすることの重要性、マネジメントすることの必要性を取り入れる組織が十分に理解する必要があります。

各組織・会社単位で実地検証する必要がありますので、導入に際しては、留意する点が多々あることを理解し、一つずつ定着させていくプロセスが必要となります。

 

といっても、何から始めればよいのかわからない組織もあろうかと思います。

現在、そのからくりを思考錯誤・考案中ですので、開発次第共有させていただきたいと思いますので、しばしお時間をいただきます。

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