改革 を考える前にまずは 改善 を抜かりなく!
改革 や 改善 って聞きませんか?もしかして、流行ってますか?言葉が先行して効果がなかったり頓挫してしまうこともあると思いますが、改革と改善の意味の違いを理解することで見えるものもあります。改善するポイントがあるのに、一足飛びに改革は難しいのです。
改革とは?
こういう時はまず辞書で調べるところからが原則です。
わからない言葉をわからないまま使うのは非常に危険です。
改めかえること。改まりかわること。
出展:広辞苑
思ってたより、すごいシンプルですね。
もっと難しい言葉の意味とかあるのかと勝手に思い込んでいました…。
改善とは?
同じく、辞書をペラペラっと…
悪いところを改めてよくすること。
出展:広辞苑
改革と同じような意味ですが、これもシンプル。
改革と改善の違い!
言葉を調べたことで見えたものは、
改革も改善も改めるという言葉のとおり、変えること
決定的な違いは『悪いこと』かどうかの名言があること。
だと分析しました。
即ち、新しい風を取り入れるような見直しは、改革。
良いか悪いかは、ポイントではなく、純粋に変化させることですね。
過ちがある部分を是正することは、改善。
これは今の線路を進みつつ、過去を評価した結果を見直すことですね。
この様に言葉の意味を調べると使い方と目的がはっきりしますね。
必要なものはどっち?
よく会社で、改革が必要だ!と叫んでいる人ほど、本当に必要なものは改善だったリします。
悪いところが見えていないなかで、変える部分はたくさんあるのに、その財産を無視して、新しく作ろうとする。これは非常にもったいないのではないでしょうか?
結局、現場側にメリットがない変化というのはそのため起こるのだと思います。
(その様な実態は良く見かけます。)
改善が理解出来ている人ほど、大きな改善が必要でなかったりもします。
常日頃考えている人は、改善しつくしていて、集大成/完成系に近い場合がありますから、現状を見直すために改革が必要だと認識しているのだと思います。
未来を見据えているが故に、時代の変化を取り入れるべく、改革を虎視眈々と緻密に考え抜いているのだと思います。
まずは改善で定着した後、改革へ。
上述のとおり、改善で、悪いものを良いものに変化させることをやりきった上で改革を進める必要があります。
ただし、経験上、改善で悪いところがなくなったとしても早期の改革は注意が必要と思っています。
改革するには、ある程度の逆風が存在します。
そのためには、まずは定着・安定していないと、良い改革案であっても逆風に飛ばされてしまいます。
ただ、改革には、時代の波を見越した未来/将来に耐えうる仕組みを考えるため、悠長なことをいっているとせっかく考え抜いた改革案も水の泡となる可能性があるので、ある程度の実施時期には注意が必要です。
過去の財産を有効活用し、改革を行うための準備ができる。そういった組織が未来を生き抜く組織になるのだと思います。
順序を間違えず、みなさんの改革への一歩を踏み出していきましょう。